・オーダー量が減って、大減産だ!どうしよう・・。
・大きく生産量が減ったときは、何をすれば良いんだろう?
今回の記事はこんな疑問、不安に応える記事です。
コロナが起因の半導体不足により、自動車メーカーを中心に大減産が見込まれています。
このような大減産を強いられたとき、工場経理は何ができるのかを考えていきます。
寄せ止め生産
工場が減産のとき、まずできることは寄せ止め生産です。
寄せ止め生産とは、生産しないラインを止めて、生産するラインに寄せた生産を行うことです。
寄せ止め生産を行うことで、エネルギーや人件費などのコストを可能な限り少なくしていきます。
ただし全停止をしないため、ある程度のエネルギーのロスは覚悟しなければなりません。
また人件費を削るといっても、正社員であれば残業時間を削るだけで基本給を削るわけではありませんので、コストに関する指標は軒並み悪くなってしまいます。
効果は限定的になってしまいますが、出来ることに手を打たないと工場が潰れてしまいます。
多少のロスは許容して、コストが削れるところは削っていきましょう。
国や地方自治体への助成金の申請
上述した寄席止め生産は「支出を抑える方法」でした。
支出を抑えることにも限界がありますので、次は収入について考えます。
例えばコロナ影響で工場を止めざるを得ない場合は、休業保障のような形で助成金が出ますので、確実に申請して入金してもらいましょう。
厚生労働省のホームページを見て頂ければ分かりますが、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例として従業員の雇用を維持するための「雇用調整助成金」が出るはずです。
損をしないようにしっかりと確認して申請しましょう。
またその他にも随時特例が認められている可能性もありますので、地方自治体に問い合わせるなどして確実に活用していきましょう。
生産しない設備の点検・保全、現場の清掃や人材の教育の実施
基本的に工場は一回稼働をすると、何もなければ大型連休に入るまでは稼働を続けることが多いです。
よって大減産があって一ライン丸々止めることにした場合、普段できないことを進めていきましょう。
例えば、大型連休にならないと止められない主要な設備の点検・保全だったり、普段できない箇所の清掃等、色々と行うことがあるはずです。
また、安全・環境・品質などの教育でも構いません。
設備の点検・保全を入念に行うことで外注している修繕費が安くなったり、教育をすることで人材が育ち、不安全行動などを未然に防げるかもしれません。
コスト削減や収入増だけでなく、こういった普段できない取り組みを工場経理として提案し、工場の全体最適を狙って活動していきましょう。
本日のまとめ
本日は、大減産のときに工場経理は何ができるのかを考えていきました。
・寄せ止め生産
・国や地方自治体への助成金の申請
・生産しない設備の点検・保全、現場の清掃や人材の教育の実施
この他にもまだまだ出来ることはあるでしょう。
今コロナで厳しい状況が続いていますが、工場勤務ですとリモートワークもできない状況と思います。
工場一丸となって乗り切っていけるように、工場経理として色々と提案していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。